RAL -RATOC Audio Lab-

PCオーディオ導入マニュアル

3-1.DSD音源について
3-1-1.PCMとDSDの違い

CD音源よりさらに高音質をめざすユーザーの中で選択肢に挙がるのが、ハイレゾ音源とDSD音源です。
どちらもCD音源を超えるデータ量をもち、原音に近い再生を可能にしますが、アナログ信号をデジタルデータに置き換える際の方式(符号化方式)は異なります。

通常のデジタル音源は、ほとんどがPCM方式を採用しています。これは波形を一定時間ごとに数値化するもので、たとえばCD音源では、44100分の1秒ごとにサンプリングをおこない、音の大きさを16bit(0~216)で量子化します。24bit/96kHzなどのハイレゾ音源もPCM方式であり、サンプリング周波数や量子化ビット数を高くしてより細かくデータを取ることで、もとの波形に近づけています。

一方、DSD音源は1bitで量子化をおこないます。2.8224MHzのDSD音源は、CD音源の64倍という高サンプリングでデジタルデータ化されています。 音の大きさはパルスの密度で表し、変化量が大きいほど密度が高くなります。

DSD方式ではデータの間引きや補間がないため、よりアナログに近い音質を再現できるといわれています。最近はDSDのフォーマットであるDSF/DSDIFFファイルで提供される音源も増えており、特に原音にこだわるクラシックやジャズの分野で大きな注目をあびています。


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