REX-KEB Series レビュー「」

ここでは、REX-KEBシリーズ共通のバランス出力に対応したケーブル作成をレクチャーします。
改造では、元々ヘッドホンについているステレオプラグを取り外し、このプラグにつけかえる作業をおこないます。REX-KEB01F / REX-KEB01には、バランス接続用のプラグ(2.5Φマイクロプラグ)がついています。(REX-KEB03, REX-KEB02iPには付属しません)

REX-KEB Series レビュー「」

ケーブルの改造をおこなう前に、再度「シングルエンド」と「バランス」2つの駆動方式の違いについてご説明します。
ポータブルオーディオ機器に内蔵するヘッドホンアンプ部の強化を目的に、数々のポータブルヘッドホンアンプが発売されていますが、その多くは左右のユニットに+信号(正相R+/L+)とグランド(※アース)(R-/L-共通)が接続されるシングルエンド(アンバランス)と呼ばれる駆動方式のため、イヤホン/ヘッドホンを駆動させる方式は、ポータブルオーディオ機器に内蔵するヘッドホンアンプと同じ方式です。 一方、REX-KEBシリーズで採用するバランス駆動方式は、L/R共に+(プラス)の信号(正相)と、-(マイナス)の信号(逆相)2つのアンプで1つのユニットを駆動させる仕組みをとっています。

シングルエンド駆動イメージ シングルエンド駆動イメージ
シングルエンド駆動 イメージ バランス駆動 イメージ
シングルエンド
駆動方式のメリット
汎用性が高く一般的に販売されている バランス
駆動方式のメリット
左右2つの独立アンプによる高音質再生が可能
シングルエンド
駆動方式のデメリット
GNDに電流が流れるため、電位変動が発生。音質に影響を与えてしまう バランス
駆動方式のデメリット
専用プラグでの接続をおこなうため、汎用性が低い

上記の図のように、それぞれのメリット・デメリットがあります。 バランス駆動はシングルエンドに比べても音質に歴然とした差が出る為、最近ではバランス駆動方式を採用した機器も増えてきています。 この機会にバランス化にチャレンジしてみてください。

【STEP1】ヘッドホン・イヤホンが改造できるかの確認

改造できるタイプとそうでないものがありますのでチェックします。
●左右のケーブルが、プラグまで分かれていたら、改造OK!

ケーブル確認A

●プラグで1本のケーブルになっていたら、改造できません。
(ケーブルが左右に分かれてない、もしくは不明なため)

ケーブル確認B


【STEP2】いよいよ改造
改造には、以下の工具を使います。各自でご用意ください。
※ヘッドホンの導線は細いため、これらの器具の扱いに自信がない場合は慣れた方に手伝ってもらう方が安心です。

工具

(1) イヤホンケーブルを加工します。

  適当な長さで、ステレオプラグをカットします。
  ケーブルを左右1本ずつに割き、ケーブルの被覆を取り除きます。
  このとき、あらかじめ熱収縮チューブを2本のケーブルに通しておきます。

ケーブル

(2)プラグを分解します。

2.5Φマイクロプラグのスクリューを回して分解します。

ケーブル確認A

(3)半田付けをおこないます。

半田付けをおこなう前に、プラグ外装をケーブルに通しておきます。

ケーブル確認B


半田付けをおこなった後、ケーブルをクランプで固定します。

クランプで固定

実装完了後は、図の同一記号で通電しているか、異なる記号とショートしていないかを
テスターまたは導通チェッカーで確認します。

確認

(4) プラグ外装を取り付けます。

あらかじめ通しておいたプラグ外装を装着し、スクリューを回して取り付けます。
※プラグでは左右の見分けがつきませんので、シールなどで区別しておくといいでしょう。

ケーブル

ラインナップ

REX-KEB01(F) REX-KEB01 C,CR / C2 REX-KEB02iP REX-KEB03
接続したイヤホン/ヘッドホンのクロストーク特性、分離感、表現力を向上。チャンネルセパレーションに優れたバランス駆動型ポータブルヘッドホンアンプ REX-KEB01にSHURE社SEシリーズ用MMCX交換用ケーブル付属モデルと、SENNHEIZER社 HD25-1 II交換用ケーブルが付属の改造が不要なモデル 搭載する2つのモードで、どんな場所でも好きな音楽を楽しめる、フルバランスポータブルヘッドホンアンプ ESS製DACを搭載。ハイレゾ音源を多彩な入出力パターンで奏でるフルバランスポータブルヘッドホンアンプ
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