音楽CDの取り込み（リッピング）は、iTunesやWindows Media Playerなどの音楽再生ソフトウェアでおこなえます。取り込んだ音楽データの音質やファイルサイズは、ファイル形式によって大きく異なります。選択できるファイル形式やビットレートは、使用する環境やソフトウェアにより異なります。

音楽ファイルには、読み込んだままを保存する「非圧縮データ」と、ファイルサイズを抑えた「圧縮データ」があります。圧縮方式には、音質がCDと同等の「可逆圧縮」と音質が劣化する「非可逆圧縮」があります。可逆圧縮は音の成分は削らずに圧縮してファイルサイズを縮小しますが、非可逆圧縮は人の聴覚に影響しない成分を削除するため、もとの音質に戻すことはできません。

同じファイル形式でも、選択するビットレートによって音質やファイルサイズが異なります。128kbpsではファイルサイズが非圧縮時の10分の1となり、音質とのバランスから携帯メモリープレーヤーに適しています。192kbpsより高いビットレートでは、CDに近い音質が実現できます。高音質で音楽を楽しむには、非圧縮または高ビットレートでの読み込みをおすすめします。（ビットレートの値は、低いほど音質が劣化します）

なお、非圧縮データ（音楽CD）のビットレートは、44.100（サンプリングレート）×16（ビットレート）×2（ステレオ）=1411.200bps(1411.2kbps)となります。

圧縮方式と圧縮率の概略