2-1.USBオーディオのデータ処理
2-1-2.音声データ処理の仕組み(Mac OS)
OSには、音声データのミキシング、音量調整、リサンプリングなどをおこなうための機能が用意されています。
再生ソフトウェアやUSBオーディオ機器が同じでも、どのように処理されるかによって音質が変化します。
再生ソフトウェアやUSBオーディオ機器が同じでも、どのように処理されるかによって音質が変化します。
MacOSでは、データ転送にQuickTimeを使うことが前提となっています。QuickTimeを使用せずに再生をおこなうには、HOGモードに対応したソフトウェアが必要です。さまざまなソフトウェアから出力される音声は、サンプリングレート・ビットレートが同一になるように変換がおこなわれ、ミキシングされます。
- ●QuickTime
MacOS標準のマルチメディア向けライブラリーであり、ほとんどの音楽・映像系の再生ソフトがQuickTimeを利用しています。QuickTimeはCoreAudioのサービスを利用して、ミキサーやエフェクト、変換、再生などのオーディオ処理をおこなっています。 - ●HOGモード
QuickTimeを利用せずに、オーディオ処理をおこなう際のモードです。
本モードを使用して、ソフトウェアメーカーが独自のオーディオ処理を設計することで、ミキサーを経由せずダイレクトにデータ転送することができます。
HOGモードに対応した再生ソフトウェアの一例
- ●iTunes+BitPerfect
iTunesで選んだ音楽を、BitPerfect(有料ソフトウェア)経由で出力します。
操作性はiTunesのまま、オーディオ処理がBitPerfectに置き換わります。 - ●Audirvana Plus
ダイレクトモードを搭載した再生ソフトウェア。インテジャーモードと合わせて、高音質を実現しています。iTunes integratedモードで、上記BitPerfectと同様の使い方(iTunesで操作、Audirvana Plusでオーディオ処理)も可能です。